フラダンスのイメージは、南国ハワイの音楽と、優雅な身のこなしで踊るダンス。
フラ(Hula)は、ハワイ語で、踊りを意味します。
古くからハワイで踊られている、伝統舞踊のことです。
神様への奉納の踊りとしてはじまったフラは、最初は主に男性が踊っていました。
今は、女性が多く踊るイメージですね。
男性は力強く、女性は優雅に踊り、子供から大人、100歳近い年齢の方からも親しまれているのがフラです。
文字をもたなかったハワイの先住民の人たちは、祖先のルーツや伝説、神話や文化などを、踊りで伝えてきました。
一時期は、フラが禁止された時代を経て、今では、ハワイの文化として復活し、世界中で愛される民族舞踊になっています。
フラダンスのフラの意味は?フラフラ踊るからではなかった
ハワイ語のHulaは、踊りのことをいい、ハワイの伝統的で神聖な踊りがフラです。
ハワイ王国の7代目の王、カラカウアは、「フラは心の言葉で、ハワイアンの鼓動」と言いました。
フラダンスの歴史 神への祈り、そして、体験を伝えること
かなり昔のことですが、ハワイには文字がなく、人々は豊かな自然を神としてたたえて、暮らしていました。
神々への信仰や、体験したこと、ハワイの歴史などを後世に伝える手段として、フラが広まっていきました。
古典フラ(カヒコ)と現代フラ(アウアナ)の違い
フラには、「フラ アウアナ」と呼ばれている現代フラと、「フラ カヒコ」という古典フラがあります。
メロディのない打楽器の音で踊るのが、古典フラ(カヒコ)
美しい旋律で踊るのが、現代フラ(アウアナ)
どちらも仲間たちと息を合わせて、まとまって踊るのがフラの基本になります。
フラ カヒコ(古典フラ)
神や王族たちに捧げるための宗教的な踊りだったので、力強くて厳粛さがあります。
今、多くの人が見知っているフラのイメージとはほど遠く、昔は男性が中心で踊っていました。
「カヒコ」は、神や王に捧げる意味があり、修行や訓練を行った選ばれた男性しか踊ることを許されていなかった歴史があります。
現在は、女性も踊り打楽器と、詞に合わせて踊るのが特徴です。
フラ アウアナ(現代フラ)
いわゆる優雅なイメージのフラは、19世紀になってから踊られるようになりました。
装飾品や華やかな衣装をつけて、恋人同士の愛をテーマにした、ロマンティックな詞に合わせるものがほとんどです。
ギターやウクレレに合わせた、楽しい踊りが特徴です。
古典フラ「カヒコ」の衣装と曲はどんな感じ?
カヒコの衣装は、アウアナに比べるとシンプルで、化粧やアクセサリーに制約があります。
大きさの揃ったティーの葉っぱを、100枚から200枚集めて作るティリーフスカートで音ぢます。
昔は、上半身は裸でしたが、今は肌の色に近いアースカラーのシンプルなトップスです。
ココナッツの身でできたブラジャーをつける場合もあります。
身につけるレイも、自然から霊力(マナ)を引き出すために、自らの手でつくるものという考えで、身の回りでとれる植物を基本としています。
手首、足首につけるレイも、同じ種類のものを身につけます。
古典フラ「カヒコ」を教えてくれる教室はあるの?
フラを教えている教室のことを、ハーラウといいます。
フラ専門のハーラウの中には、古典フラのカヒコを教えているところがあります。
フラの経験が何年かないと、古典フラのレッスンを受けられないところや、フラを始めて日が浅くてもカヒコのレッスンが受けられるところなど、様々なハーラウがありま
現代フラ「アウアナ」の衣装と曲は?
衣装は、色とりどりで美しくて華やかです。
ハワイの花や葉をプリントした、鮮やかなファブリックで作られたり、アロハシャツに似た生地で作る新作など、レバートリーが広がっています。
ギャザーがたっぷりなスカートや、エレガントなロングドレスもあります。
ギターやウクレレなど、美しい旋律のある楽器を使用します。
ロマンティックでムーディな、ハワイアンミュージックに合わせて、歌詞をハンドモーションという手の動きで表現します。
ハワイに行った時に、現地のショーでよく目にするのも、現代フラのアウアナです。
今のフランダンス教室は、ほとんど「アウアナ」教室
全国にあるフラの教室の多くは、現代フラ「アウアナ」です。
特にカルチャーセンターのクラスは、フラといえば現代フラを教えています。
教室の雰囲気がわかりそうな動画を探してみました。
カルチャーセンター系
渋谷の教室
カヒコの音楽と衣装。
この大会の
団体女性優勝のダンスです。